DAWのサウンドをリアルタイムで送受信できる「LISTENTO」の使い方【基礎編】
DAWのサウンドもリアルタイムで送信できる
Audiomovers社の 「LISTENTO」は、音楽制作者向けにリリースされている音源送受信サービスです。
様々な媒体に向けてDAWのサウンドを相手へ高音質で届けることができ、受信側はインターネットブラウザを利用して簡単にストリーミング可能!
オーディオ品質は最大で32bit/サンプルレート96kHz
VST/Audio Units/AAXのプラグイン規格に対応しており、ほぼ全てのDAWで使用できることも大きな特徴です。
ここではLISTENTOを「基礎編」と「応用編」の2つに分けて解説していきます。
LISTENTOの動画解説 基礎編
LISTENTOの動画解説 応用編
LISTENTOの設定
日本で使用できるエディションは「LISTENTO PRO」と「LISTENTO BUSINESS」の2種類。
オーディオストリーミングをする上での基本的な機能は「Pro」に全て備わっていますので、ここではProエディションを使用して解説を進めます。
まずはLISTENTOを使用したサウンドストリーミング方法について解説を行なっていきます。
送信側の設定
①ストリーミングしたいトラックに「LISTENTO プラグイン」を挿します。
②「LISTENTO プラグイン」を立ち上げ、Loginボタンをクリックしアカウントにログインします。
③Session Settingsの項目で「レイテンシー」と「オーディオ品質」を選択します。
④「start streaming/copy link」をクリックするとストリーミングURLが発行されます。
受信側の設定
サウンドの受信方法は下記の3種類。
それぞれのストリーミング方法を解説していきます。
Google Chrome
①送信側でコピーしたURLをアドレスバーにペーストしストリーミングページにアクセスします。
②「Start Listening Now」をクリックしストリーミングを開始します。
※この際にSession IDが同じであるかを確認しましょう。
LISTENTOアプリケーション
①アプリケーションを立ち上げ、右側の領域の「Paste Link to Connect」にURLをペーストします。
②ストリーミング可能状態になった後、Session IDの確認と共に「audio device channel」のOutputが使用しているaudio deviceのチャンネルと一致している事を確認します。
LISTENTO Receiver
①オーディオトラックを立ち上げ「LISTENTO Receiver」を挿します。
②「LISTENTO Receiver」を立ち上げ、「Paste Link to Connect」にURLをペーストします。
モバイル端末での試聴
LISTENTOはパソコンだけでなくモバイル端末でのストリーミングも可能です。
前項で解説したストリーミング方法を使用し、スマートフォンやタブレットを使用してストリーミングする事が出来ます。
モバイル端末での受信方法には「Google Chrome」「Listento Player アプリ」の2種類があります。
※Listento PlayerアプリはApp StoreやGoogle Playからダウンロードが可能です。
送信側の設定
サウンドの送信方法は上記で解説した内容と同様です。
受信側の設定
受信方法には以下の2種類があります。
- Google Chrome
- Listento Player アプリケーション
Google Chrome
①送信側でコピーしたURLをアドレスバーにペーストしストリーミングページにアクセスします。
②「Start Listening Now」をクリックしストリーミングを開始します。
LISTENTO Player
※Listento PlayerアプリはApp StoreやGoogle Playからダウンロードが可能です。
送信側で発行したURLを受け取り、URLをクリックします。
自動的に「Listento Player」が立ち上がり、ストリーミングが可能な状態となります。
LISTENTOの利便性
ここまでがLISTENTOの基本的な機能解説です。URLを発行 → WEBブラウザやアプリに貼り付ける。
このようなシンプルな方法で音源のストリーミングが可能で、非常に便利ですね!
制作した音源を書き出して送る手間もなくなりよりスピーディーに制作を進めて行く事が可能となるでしょう。
次の解説では応用編として遠隔レコーディングなど、更に進んだ解説を行なっていきます。
記事の担当 加藤 裕一/Uichi Kato
20歳の時に突拍子もなくベースを始め、大学のゴスペルサークルで演奏のイロハを体当たりで学ぶ。 同時期にアーティストのレコーディングやライブサポートを開始し、幅広いジャンルの音楽・人と触れる。 歌のメロディーを生かすベースラインとグルーヴィーなプレイに定評があり、国内外問わず精力的に活動中。 楽曲の演奏をしていく中で編曲(アレンジ)にも興味を持ち、アレンジャーとしても活動を始め、ジャンルを問わず様々な楽曲のアレンジを行う。 その他、ベース講師やDTMレクチャー、レコーディングスタジオ運営など幅を広げて精力的に活動中。