【2024年版】最新の人気DAWランキング ベスト10を発表| DTMer3867人が回答
DTMerが選ぶDAW|その理由や音楽ジャンルなども公開
先日、DTMerを対象に行ったクリスマスキャンペーンのアンケートの結果をここでご紹介します。
最終的に3867名にご回答いただくことができました。
たくさんの方にご参加いただき、大変嬉しく思います。ありがとうございました!
ここでは、これらの回答を集計し、明らかになった「DAWランキング」 「DAW選択理由」「音楽ジャンル」など。
様々な内容をお伝えしていきます!
【2024年版】最新のDAWランキング ベスト10
ユーザー情報
まずはご回答者様の情報を確認していきます。
性別
3年前のアンケート以降ほぼ変化がなく、男性が多数を占めています。
年齢
20歳までが16%、20代が38%となっており、半数が29歳以下という結果でした。
21歳-25歳をピークとし、年齢順に減少していきます。
デバイス(複数選択可)
多くの方がパソコン(Mac/Windows)を使用しています。
モバイル・タブレットの性能が高いとはいえ、視認性を含めて制作を完結させるのは難しいのかもしれません。
VR/AIが本格的に取り入れ始めたあと、音楽制作がどのような形になっていくかが注目ですね!
DTM歴
「これからDTMを始める」という方を含めて、半数が3年以内のユーザーという結果となりました。
特にコロナ時期からDTMを開始したという方も多いようです。
これを考えるとDTM初心者に向けたコンテンツの需要はまだまだ高いと言えますね。
DTMの目標
「趣味で楽しむ」という方が最多でしたが、「プロになりたい(既にプロ)」という数も負けておらず、「副収入を得る」という方を含めると半数を超えます。
音源やプラグインにもしっかりお金をかける方が多いのも納得ですね。
制作楽曲のジャンル
- ポップ、オルタナティブ関連 : 1,116名
- エレクトロニック、ダンスミュージック関連 : 837名
- ロック、メタル関連 : 615名
- アニメ・ゲーム関連 : 584名
- ヒップホップ、ラップ関連 : 175名
- 映画サントラ、劇版、オーケストラ関連 : 175名
- ファンク、R&B、ソウル関連 : 136名
- 民族音楽関連 : 32名
やはり「歌モノPOPS」は強いですね。
最近では「Synthesizer V Studio」を始めとした歌声合成ソフトの進化により、ボーカリストがいなくてもハイクオリティなボーカルテイクが作成できるため、より歌モノ楽曲のハードルは下がっているように感じます。
また「エレクトロニック、ダンスミュージック関連」も以前のアンケート(5位)から伸びてきており、今後どのように盛り上がっていくかが楽しみです!
DAWランキング
いよいよランキングに入っていきます。
まずは複数のDAWを使用している方の割合を確認しておきましょう。
約6割が1つのDAWで制作しているという結果となりました。
(以前のアンケートでは約半数)
各DAWの機能/性能が充実してきているということを表しているのかもしれません。
以下ランキングはメイン/サブの合計数となります。
1位 Cubase : 1538名 / 使用比率 39.8% (前回1位)
やはりCubaseは強い!2位としっかり差をつけて前回の首位を守り抜きました。
最近ではUSBドングルが廃止や、インターフェイスも強化など。
よりユーザーに寄り添った製品へ進化しているという印象を受けます。
Cubase使用者コメントとして、
- とにかく有名なため
- 解説動画などの情報が多い・友人を含めて使用している人が多い
- 友人や楽器店員に勧めてもらった
- 音楽学校で指定されている
- 使いやすい/使いやすそうだと思った。(MIDI打ち込み/ミキシングなど)
- ピッチ補正ソフト VariAudioが付属していた
- ボカロとの相性が良い
- 購入した機材に付属していた(サブDAWの回答)
使用者が多い故の安心感と情報量もポイントになっているようです。
機能面のバランスの良いというコメントが目立ちました。
2位 Studio One : 1029名 / 使用比率 26.6% (前回3位)
前回3位から1つランクアップしたStudio One。
無償で始めることができる点も強く、着実にユーザーを伸ばしてきていますね。
最近のアップデートでは、空間オーディオが強化されており、使用者が更に増えていく可能性を秘めています。
Studio One使用者コメントとして、
- 動作が安定している
- ピッチ補正ソフト「Melodyne」との互換性と安定性が優れている
- 音質が良い
- 評判が良く友達に勧められた
- 画面がわかりやすく初心者でも扱えそうと感じた。(直感的に扱える)
- 価格が安い。無料版がある
- マスタリング機能がある。(サブDAWの回答)
無料版が用意されているというハードルの低さに加え、機能が洗練されているため初心者に優しいという点もポイントになっています。
また、マスタリング機能が備わっているため、他DAWと併用して使用しているユーザーも多数いらっしゃいました。
3位 Logic Pro : 843名 / 使用比率 21.8% (前回2位)
前回の2位からワンランクダウンとなったのがLogic Pro。
他DAWがメジャーアップデートを繰り返す中、Macのみの対応と、硬派な無償マイナーアップデートで上位を維持しているのは本当に凄いです。
Logic Pro使用者コメントとして、
- Macユーザーだから(ブランド感が強い)
- Macとの相性が抜群で安定している
- 無償アップデート/付属音源やループが充実している
- Mac/iOSに付属する無償のGarageBandからアップグレードした
- 価格が安い
もちろん機能面や操作性も優れているのですが、とにかくAppleブランドが強いと思わされるコメントが非常に多かったです。
無償のGarageBandでDTMに入門した後、他DAWと比較して安価でLogicを購入できるという流れも綺麗に決まっていますね。
4位 Ableton Live : 402名 / 使用比率 10.4% (前回4位)
前回の4位をキープしたAbleton Live。
ダンスミュージックを制作するユーザーが増えてきており、特にこの辺りを得意としているDAWということ。
先日発表されたVer12では音楽制作に役立つ実用的な機能が多数搭載されているということを踏まえ、これからどう伸びていくかが楽しみな製品です。
Ableton Live使用者コメントとして、
- 好きなアーティストやプロデューサーが使用していた。(他DAWでも記載があったがLiveが圧倒的に多い)
- UI(見た目のデザイン)が好み
- オーディオ編集・レコーディングが行いやすい
- アイディアを形にしやすい。ワークフローが構築しやすく優れている。(エフェクト/オートメーション/マクロなど)
- エレクトロミュージック(EDM)が作りやすい
- 海外ユーザーの多くがLiveを使っているので、有益な情報を得られやすい。(Liveは世界的に見て人気がある)
- Max for Liveを使用するために使用している(サブDAWの回答)
海外アーティストの使用率が高く、これに憧れてAbleton Liveを選択したというコメントが非常に多くありました。
併せてインターフェイスが洗練されており、楽曲構築の流れが非常にスムーズで気に入っているという声からもユーザー満足度の高さが窺えます。
5位 FL Studio : 282名 / 使用比率 7.3% (前回6位)
前回6位からワンランクアップしトップ5入りを果たしたFL Studio
Ableton Liveと同様にダンスミュージックを得意としたDAWという位置付けですがどのような特徴があるのでしょうか。
FL Studioの使用者コメントとして、
- HipHopビートメイカーの多くが使用している。(好きなアーティストが使用している)
- EDM/HipHopが作りやすい
- 価格が安い
- アップデートが永久無料
- エレクトロミュージック(EDM)が作りやすい
- 海外チュートリアルが多数ある
ジャンルとしてHipHopやトラップが特に多いことが特徴と感じました。
他DAWと比較して安価という点に加え、アップデートが永久無料という安心感も若い年齢層に支持されている理由です。
Pro Toolsはサブの方が多く「レコーディング現場との連携」「レコーディングやミキシングを行うため」という回答が多かったです。
やはりプロを目指している方は使えるようになっておいて損はなさそうです。
GarageBandは「Macに最初から入っている」「iPhoneやiPadでのメモとして活用」という用途で使用されている方が目立ち、Cakewalk by BandLabとReaperは無料で使用できるという回答が大多数です。(Reaperはカスタマイズ性の高さを推す声も複数見受けられました)
Bitwig Studioは「最先端/独自の機能が魅力的」という意見が複数あり、前回はランク外だったことを考えるとこれから伸びてきそうで楽しみです。
DAW組み合わせランキング
メイン+サブの組み合わせで最も多かったのが「Cubase + Studio One」です。
制作はCubaseで行なってミキシング/ マスタリングを音質やマスタリング機能に定評のあるStudio Oneで行うという王道パターンですね。
「Cubase + Logic」はLogicに付属しているAppleLoopsや音源を活用したいという意見が目立ちました。
最後の「Logic + Pro Tools」はオーディオレコーディングをPro Toolsで行うというスタイルとなっています。
いかがでしたでしょうか?
各DAWの特徴を含め、様々な傾向が見えたアンケート結果になったのではないかと思います。
これからDTMを始められる方や、DAWの乗り換えを検討されているという方はぜひご活用いただけますと幸いです。
最後に、この度アンケートにご回答くださったDTMerの方々に感謝いたします。
ありがとうございました!
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