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BEAM2.0リリース!マルチエフェクトプラグインのアップデート機能まとめ

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音の流れを視覚的に操るマルチエフェクターがメジャーアップデート!

Lunacy社が提供する多機能エフェクトプラグイン「BEAM」がバージョン2.0へとアップデートし、さらに強力で柔軟なサウンドデザインツールへと進化しました。
パフォーマンスも大幅に最適化されており、ユーザーインターフェースの改善も行われています。
すでにBEAMをお持ちのユーザーは、無償でアップデートが可能です。
本記事では、BEAMの概要とアップデートで追加・強化された魅力的な機能をご紹介します。

BEAMとは?

まずは、BEAMをまだ使用したことがない方に向けて、BEAMの概要を簡単に解説します。
BEAMは、オーディオ信号の流れを視覚的に表示し、自由に分岐でき、その上にエフェクトを配置・編集できるユニークなマルチエフェクタープラグインで、独創的なエフェクトチェインを直感的に構築できるのが最大の特徴です。

  • ストリーム(赤) : オーディオ信号の通り道。最大6系統まで分岐でき、ゲインやパンなどを調整可能
  • ノード(青) : BEAMで使用するエフェクト。ストリーム上にドラッグ&ドロップで配置し、好みに合わせて組み替えが可能
  • モジュレーション(橙) : LFOやエンベロープフォロワー、マクロコントロールでパラメーターを動的に変化させることが可能

画面上部をクリックすると、即戦力となる多彩なプリセットを使用することもできます。
下記では、BEAMの機能をさらに詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

BEAM2.0 アップデート内容

BEAM2.0では、ユーザーからのフィードバックや技術的な進化に基づき、以下の機能が追加・強化され、サウンドメイクの可能性がさらに広がりました。  

エフェクトの個別プラグイン化

これまでBEAMの環境内でのみ使用可能だった各エフェクト(ノード)が、個別の単体プラグインとしてDAW上で直接利用できるようになりました。
BEAMが誇る高品質なエフェクトを、通常のプラグインと同様に個別にインサートして使用することが可能です。
これはBEAM2.0のアップデートに含まれており、すでにBEAMをお持ちのユーザーは追加費用なくこの機能を利用できます。
また、BEAMをお持ちでない方でも、これらのエフェクトを個別に購入できるオプションも用意されています。
価格については、本記事の最後に記載いたします。

新ノード「Haze」と各ノード用プリセットの追加

ユニークなコーラス、リバーブ、ディスパージョンを組み合わせた新しいノード「Haze」が追加されました。
SpaceノードやGrainsノードとは異なる質感の空間処理や音の拡散効果を得ることができます。
既存ノードと同様に、虫眼鏡アイコンをクリックするとプリセットブラウザが開き、Haze固有のプリセットを呼び出したり、独自で調整した設定を保存することが可能です。

  • A : 元のサウンド / B : Hazeプリセット1 / C : Hazeプリセット2

このように、元のサウンドを活かしたものから独創的なものまで幅広い効果のプリセットが用意されており、簡単に適用することができます。

また、Hazeノードの追加とともに、各種ノード用に60以上の新しいプリセットも追加されており、個別のノード単体でも、様々なサウンドキャラクターを素早く試すことが可能です。

Spaceノードのインパルスレスポンスの拡充

インパルスレスポンス(IR)とは、特定の場所や機材が持つ「音の響き方」だけを録音したデータ(音源)です。
Spaceノードは、このインパルスレスポンスを使用して多様な空間効果を生み出します。

Spaceノードの虫眼鏡アイコンからインパルスブラウザを開くと、「Cabinets/Tonal/Dispersion/Noise Blur」の4つのカテゴリーにわたる80以上の新しいインパルスレスポンスが追加されています。
これにより、従来の多種多様なIRライブラリに加え、サウンドデザインの選択肢が大幅に拡大されました。

Filterノードの機能強化

音の周波数帯域を調整するFilterノードが大幅にアップデートされ、より精密で創造的な周波数シェイピングが可能になります。

アップデート内容については、下記のとおりです。

(赤): スティープネスコントロール(フィルターの切れ味)の追加
(青): フィルタータイプの追加(Bell/Low Shelf/High Shelf)
(橙): ステレオ幅コントロールの強化
(紫): ピッチへのチューニング機能(音符マークを点灯でピッチ、消灯で周波数表示に切り替え)

モジュレーションシステムの拡張

モジュレーション機能も強化されており、従来の2つから3つのLFOが使用可能になりました。
これらのLFOは、それぞれ独立したモジュレーターとして機能し、様々なパラメーターに割り当てて同時に使用することができます。

また、LFOのシェイプブラウザには20の新しいLFOパターンが追加され、より複雑で音楽的な揺れやリズムを簡単に適用できるようになります。

さらに、エンベロープフォロワーには、サイドチェイン機能が搭載されました。
使用方法は、まずサイドチェイン効果を適用したいトラックでBEAMを起動し、「Sidechain」を点灯します。
Cubaseの場合は画面上部の「Side-Chain」をオンにし、「Side-Chain入力」でトリガーとなるトラックを追加します。

あとは、目的のノードのパラメーターにエンベロープフォロワーをドラッグ&ドロップするだけです。

新しいステレオ設定

「Path Mixer」にMid/Sideノブが追加され、パスごとでステレオ感のコントロールが可能になりました。
ノブを左側に回すと、Side成分が消え、Mid(中央)の音のみが残ります。
右側に回すと、Mid成分が消え、Side(左右の広がり)の音のみが残ります。
注意点として、残ったSide成分は中央から再生されます。

操作性と利便性の向上

よく使用するお気に入りのプリセットや自身で作成し保存した設定を、デフォルトパッチとして記憶する機能が追加されました。

プリセットブラウザでデフォルトにしたいプリセット名を右クリックし、「Set プリセット名 as default」を選択すると星のマークが表示され、次回からは設定したプリセットが開いた状態でBEAMが起動します。

プリセットブラウザで作者によるプリセット検索も可能に。

プリセット切り替え時に、グローバルミックスノブの設定をロックして固定する機能が追加されました。
画面上部の「Mix」の箇所を右クリックすると、「Lock」機能が表示されます。

システム要件

Mac : 10.15以降 AU / VST3 / AAX (M1/M2推奨)
Windows : 10以降 VST3 / AAX (i7+プロセッサを強く推奨)
メモリ : 8GBのRAMが必要(16GBのRAMを推奨)
空き容量 : 少なくとも250MB
すべての主要DAWでサポートされています。

価格について

Lunacyでは、5月15日(木)〜6月8日(土)まで4周年記念セールを実施しており、全ての商品を40%OFFで購入できます。
セール期間中のBEAMについての各価格は下記のとおりです。

製品価格
個別のエフェクト
(Grains、Space、Volt、Time)
$29
BEAM
(Time、Voltを除く、Grains、Space、Filter、Hazeのソロプラグインを含む)
$59
BEAM Pro Bundle
(すべてのエフェクト、プリセットパック、ソロプラグインを含む)
$99

いかがだったでしょうか。
BEAMは視覚的で分かりやすい操作性に加えて、さらなる即戦力となるプリセットが備わったことで、初心者でも迷うことなく、いつものサウンドを全く新しい響きに変えることができるツールと言えます。
また、個別のプラグインとして使用できるようになった点もこれからの活躍に大いに期待できそうです。
ぜひ音楽制作に取り入れて、さらなるサウンドの可能性を広げてください!