Waves CLA-2A コンプレッサーとオートメーションの順序
ゲインリダクションを意識してオートメーションを記録する
コンプレッサーは、大きなサウンドを低減させ、小さなサウンドとの差を縮めるエフェクトです。
これにより、楽曲中で安定したサウンドを得ることができます。
特にミキシング時は、多くのトラックにコンプレッサーを適用します。
ここで注意したい点が、音量の差が激しいトラックに対してのコンプレッサー設定です。
特にボーカルトラック、ベーストラックに注意が必要です。
音量が大きな部分に過剰にコンプがかかってしまい、
不自然なサウンドになってしまう。前に出てこない。などの問題が起きる場合があります。
これら問題を解消するためのオートメーション/コンプレッサー設定を解説していきます。
解説動画
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ここではボーカルトラックを使用して、解説を行っています。
Waves CLA-2A 主要パラメーターについて
- 1「Compressor Mode Selector」→「Ratio(圧縮比率)は2種類」
【COMPRESS】→【1/3】/【LIMIT】→【1/100】 - 2「Gain」出力レベルを調整する
- 3「Meter」VU DISPLAY(INPUT/GR/OUTPUT)で選択したものが表示される
- 4「Peak Reduction」コンプレッションレベルを調整する(スレッショルドのような役割)
- 5「VU Display」INPUT/Gain Reduction/OUTPUTから確認したいパラメーターを選択する
- 6「Analog」ノイズシミュレーター(OFFでノイズを切ることができます)
- 7「HiFREQ」
HiFREQ側に振ると、低域に対するコンプレッサーの感度が弱まり、全体の圧縮量も減ります
ツマミを調整する事で、ローの空気感を含みすぎたボーカルなどのアタック感や抜けが保たれます - 8「FLAT」
FLAT側に振ると、全周波数帯域に対して均等にコンプが適用されます
インサートスロットと入力信号の流れについて
DAWにも依存しますが、オートメーションはエフェクトの通過後のサウンドに適用されます。
よって、オートメーションを記録したとしても、コンプレッサーの圧縮量に変化は起きません。
このままでは大きな部分のサウンドに対し、極端にコンプレッサーが適用されることとなります。
そのため、コンプレッサーの前に音量を調整できるプラグインを適用し、
そのボリュームを記録するという方法が考えられます。
コンプレッサーの前に適用した、EQのゲインに対してオートメーションを記録します。
これにより、コンプレッサーへサウンドが入る前に音量を最適化できることになります。
このような問題を抱えている方は是非、取り入れてみてください。
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