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Native Instruments TRK-01の使い方① 概要とシーケンサーセクション

Author: sleepfreaks

楽曲と核となるキック/ベースの低域トラックをデザイン

TRK-01-1

Native Instruments社よりリリースされた「TRK-01」
現代の楽曲において非常に重要な役割を持つ、キック/ベースの低域トラックをトータルデザインするための製品です。

ソフト内に用意されたシーケンサーを使用してフレーズを構築。
そのノート1つ1つに対して異なるパラメーター値を割り当てることができます。

これにより、複雑でトリッキーなサウンドを最短の手順で生み出し、個性的なトラックメイキングに貢献します。
第1回目として、製品の概要とフレーズを作成するシーケンサーセクションについて解説していきます。

TRK-01 概要とシーケンサーセクション解説動画

製品URL : https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/synths/trk-01/

TRK-01の立ち上げ

TRK-01の立ち上げは「Reaktor 6」を使用します。

TRK-01-2

Reaktor 6 の「Player」から「TRK-01」へアクセスし製品をダブルクリック、または、ドラッグ&ドロップします。

もし、同社のKompleteKontrolをお使いの場合は、KompleteKontrolプレイヤーからもTRK-01の起動が可能です。

KompleteKontrol

この場合、KompleteKontrolのライトガイドによって、パターンの切り替えやサウンドの切り替えのキースイッチがカラーで表示されます。

TRK-01のプリセット選択

TRK-01には予め豊富なプリセットが用意されています。
まずはどのようなサウンドを作成できるのか?を把握してみてください。

Preset

プリセットの選択はウィンドウ上部のメニューをクリックします。

プリセットの選択

このように各ジャンル分かれた豊富なプリセットを選択できます。
プリセットを呼び出し、DAWを再生させるとTRK-01の演奏が開始されます。

プリセットを使用せず1から音作りを行う

フレーズやサウンドを1から作りたいというな場合もあります。

INIT

プリセットから「1 : Techno/Electro」→「1 : 1 INIT – TRK-01」を選択することで初期状態からサウンド作成が可能です。

TRK-01でのフレーズ作成

実際にフレーズを作成していきます。

シーケンス

「KICK」をクリックすることで、リズムセクションのシーケンサーが表示されます。

1マスが16分音符の音価となっており、目的のマスをクリックすることでノートが追加されます。
また、クリックしたまま左右にドラッグすることで連続してノートを入力可能です。

ノートを削除する場合は目的のマスを「右クリック」します。

ベロシティ

ノートを上下にドラッグすることで、サウンドの強弱であるベロシティを変更することができます。
オレンジのラインが上がるほど、ベロシティが強くなります。

複数のパターンを作成する KICK編

TRK-01は最大で8つのパターンを登録しておくことができます。

8パターン

演奏を記録したいパターンを選択して、ノートを入力するだけです。
現在点灯しているパターンがオレンジに点灯し、演奏の対象となっていることを表しています。

このパターンを楽曲中で切り替えることができます。

キースイッチ-1

DAW上の「C2」から半音単位でパターンを切り替えることができます。
目的のパターンが演奏されるようにMIDIノートを入力しておく形となります。

パターンの小節数を変更する

パターンは最大で4小節まで拡張することができます。

Page

  • 1_PAGE数が小節数に該当します。目的の値を上下ドラッグで指定します。
  • 2_ノートを入力したいページをクリックで選択します。

このページ数(小節)は8つのパターンごとに異なる値を設定可能です。

複数のパターンを作成する BASS編

同様の要領で「BASS」セクションのフレーズも作成可能です。

Bass セクション-1

「BASS」部分をクリックすることで、シーケンスが切り替わります。
この際、KICKの位置も表示されますので、互いの兼ね合いを考慮してフレーズを作成できる点がとても便利です。

PITCH

この際、KICKセクションには無かった2つのパラメーターをコントロール可能です。
「PITCH」目的のノートを値を上下ドラッグすることで、半音単位で演奏される音程を調整できます。

パターンのステップ数を変更する

上記KICKセクションも同様となりますが、演奏されるマスの数を変更することができます。

STEPS

STEPS部分を上下ドラッグして値を変更します。
画像の場合、7STEPSとなっており、16分音符7つ分で演奏が繰り返されます。

KICKは通常の16STEPSで演奏されますので、リズムアクセントがズレていくユニークな演奏も簡単に実現できます。

パターン

KICKと同様に最大8つのパターンを登録しておくことができ、このSTEPSの値も個別に設定可能となっています。
BASSのパターンを切り替えるキースイッチは「C3」から半音単位となります。


いかがでしたでしょうか?
次回はTRK-01の売りとなっているキック、ベースの音色エディットについて解説を進めていきます。
サウンドメイキングの幅が一気に広がりますのでお楽しみにしていてください。



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