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万能な歪み系プラグイン「Distroyer」の使い方② 各パラメーターを活用したサウンドメイキング|Cubase 10

ミキシングプラグイン解説 公開 2019.02.10 更新 2026.07.17
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Cubase 10に付属する歪みプラグイン「Distroyer」の応用編では、各パラメーターを活用したサウンドメイキング手法を学べます。OFFSETで歪みの質感を微調整し、SPATIALで左右の広がりを調整することで、トラックに奥行きを持たせられます。High Shelving FilterやTONEなどのフィルターパラメーターを使い分けることで、マスタリング作業にも対応可能です。LO/HI FILTERで特定周波数帯域のみに歪みを適用する制限機能により、低域の濁りや耳障りなノイズを防ぎながら、柔軟なサウンドコントロールが実現できます。

フィルターパラメーターを中心としたサウンドメイキング

Distroyer OUTPUT-1

Cubase 10(Pro/Artist)に付属する歪みプラグイン「Distroyer」
前回の基本編に続いて、その他パラメーターを活用したサウンドメイキングを確認していきましょう。
便利なフィルターパラメーターを使用することで、Distroyerをマスタリング作業にも活用することができます。

Distroyer 応用編 動画

Steinberg製品 販売代理店
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製品ページ : https://bit.ly/2UiQvP5

各パラメーターを活かして歪み特性をコントロール

Distroyerに備わっているパラメーターを使用することで、トラックや用途に合わせた柔軟な歪みコントロールが行えます。

OFFSET

前回解説を行った「BOOST」「DRIVE」で歪みの感じを決定した後、この「OFFSET」から歪みの質感を微調整することができます。
カーブポイントを上下ドラッグすることで、歪みサウンドが変化していきます。
トラックを視聴しながら、質感を整えてみてください。

SPATIAL

この「SPATIAL」は左右の歪み特性を変化させて、サウンドに広がりを与えるパラメーターです。
ノブを上げていくにつれ、広がりが強くなっていくという特性があります。
非常にナチュラルな効き方をしますので、シンセPADやコーラスなど広がりを与えたいトラックへ積極的に使用してみてください。

High Shelving Filter

High Shelving Filter

イコライザーの「Hi-Shelf」と同等の働きを持つパラメーターで、DRY/WETのサウンド共に適用されます。
適用イメージは下記のような形です。

指定した周波数から上の帯域をブースト/カットすることができます。
Distroyerには2つのパラメーターが備わっています。

  • SHELF FREQ : 周波数を指定します。指定した周波数から上の帯域に影響を与え、下記「SHELF GAIN」でサウンドの変化量を調整します。
  • SHELF GAIN : 中央の(0dB)を基準とし、右に回すとブースト、左に回すとカットとなります。

サウンドの抜けが欲しいという場合はブースト(右)。
逆に高域が耳に痛いという場合は、カット(左)に設定してみると良いでしょう。

また、「SHELF FREQ」を中域(1000Hz〜2,000Hz)に設定し、「SHELF GAIN」を上下させることで音色が顕著に変化するため、サウンドへキャラクターを与えたいという際にも活用できます。

TONE

イコライザーの「Hi-Cut」と同等の働きを持つパラメーターで、DRY/WETのサウンド共に適用されます。
適用イメージは下記のような形です。

ノブを左に回すほど、高域がカットされています。
ギラツキ感を抑えて、丸く聴きやすいサウンドに調整したり、オケと馴染ませるという際に有効です。

OVERSAMPLING

OVERSAMPLING -1

「OVERSAMPLING」を有効(点灯)にすることで、プラグイン内の処理を高いサンプリングレートで行います。
キメが細かく、高音質なサウンドが特徴となりますが、CPUの負荷が通常よりも高くなります。
逆に荒いザラつきのある質感が欲しいという場合は、当機能をオフにしておくことをお勧めいたします。

LO/HI FILTER

LO_HI FILTER

指定した周波数帯域に対して、歪みの適用を制限することができます。

ブルーで示された帯域に歪みが付加される形で、画像は「85.6Hz〜13.90kHz」の帯域に対して歪みが適用されることを表しています。

例えば、マスタリング時に適用帯域を制限することで、低域の濁りや、耳障りなサウンドを防ぐことができます。
また、当機能の影響を受けるのはWET(歪み)のみとなり、DRYのサウンドは変化しません。

前項で解説した「MIX」ノブと併せることで、より細かくサウンドを作り込むことができます。


いかがでしたでしょうか?
積極的にサウンドを変化させる、隠し味として薄く適用する、トラックサウンドを太くして音圧を高める、マスタリング時の質感調整など。
使い所が非常に多いプラグインとなっています。
Cubase 10を導入された際には是非使用してみてください。

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  • threebodytech 記事中

よくある質問

Q1. Distroyerのフィルターパラメーターはマスタリングに使えますか?

はい、使えます。High Shelving FilterやLO/HI FILTERを活用することで、マスタリング時の質感調整に対応可能です。特に歪み適用帯域を制限することで、低域の濁りや耳障りなサウンドを防げます。

Q2. SPATIALパラメーターはどのようなトラックに効果的ですか?

シンセPADやコーラスなど、広がりを与えたいトラックに最適です。ナチュラルな効き方をするため、ステレオイメージを拡張したい場合に積極的に使用できます。

Q3. OVERSAMPLINGを有効にするとどのような変化が起きますか?

高いサンプリングレートで処理されるため、高音質でキメが細かいサウンドが得られます。ただしCPU負荷が上がるため、ザラついた質感が必要な場合はオフにすることをお勧めします。

Q4. TONEパラメーターの役割は何ですか?

イコライザーのHi-Cutと同等の機能で、高域をカットして耳障りなギラツキ感を抑えられます。丸く聴きやすいサウンドへの調整やオケとのなじみ良さ向上に有効です。

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