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Sample EditorによるVocal Chop作成テクニック HALion6の使い方


HALion6のSample Editorを使用したVocal Chop作成は、ボーカル素材をスライスして並び替え、ピッチを変更することで、トロピカル系やFuture Bassで人気の印象的なメロディーを構築できます。本記事では、サンプルの読み込みからグリッドを使用した効率的なスライス、ノイズ除去のためのフェード設定、さらに複数のピッチを組み合わせた表現力豊かなサウンド設計まで、実践的なテクニックを段階的に解説します。これらの手法を習得することで、初心者でも短時間で高品質なVocal Chopを制作できるようになります。

流行のVocal ChopをHALion6で作る

MIC2

最近のトロピカル系やFuture Bassで欠かせないのがVocal Chop。
ボーカル素材を切り刻んで、並び変えたりピッチを変える事で、柔らかく印象的なメロディーを構築することができます。

今回はHALion6のSample Editorを使ってVocal Chopを簡単に作るコツをご紹介いたします。

Sample EditorによるVocal Chop作成テクニック 解説動画

YouTube動画への質問と回答の抜粋

0:50 の過去の動画ってどれでしょうかm(_ _)m


こちらの動画の0:28からの解説が該当する箇所になります。 https://youtu.be/TzocfVqmJB4?si=AzBYvkLgRb6EQGjL&t=28


いつも見て打ち込み勉強させて貰ってます! 質問なんですが、自分はprotoolsを使っていて、kickstartの様なお手軽にサイドチェイン効果が出るAAX対応のプラグインはありますか?? WAVES社のC1やC6などの普通のサイドチェインのやり方は理解しています。


WavesのOneKnob Pumperはご存知でしょうか? 以前、弊社でも解説しております。 https://youtu.be/T9nrB6qUaAY 単品だとセール期間中に購入すれば、3000円程度で購入可能です。


サンプルの読み込みとスライス

12 - Test

あらかじめSample Zoneが入ったProgram 1 を作成しSlot Rackへ入れてあります。
ここにSample素材を読み込みましょう。

12 - Test-1

EDIT → SAMPLEでSample Editorを開き、Sample Editor の中央の部分にドラッグ&ドロップするだけですね。
今回はMedia BayからCubase付属の素材「06 Vocals」を使用しました。

12 - Test-2

読み込みが完了したら、波形全体が見えるように右下の「-」でズームアウトしましょう。

12 - Test-3

次に、波形の左下にあるSLICEタブでSlice Editorを開きます。

以前の記事ではスライスマーカーを任意の場所へ追加、または削除でスライスポイントを作成しましたが、今回は別の方法でやってみましょう。

Fullscreen-1

左下のModeをクリックしてGridにします。

12 - Test-4

するとスライスマーカーが均等に3ヶ所、サンプルが4つにスライスされるようになります。
これは、上のGridが1/1、すなわち1小節に1つずつスライスマーカーを置く設定になっているからです。
数値をクリックしてGridを変更出来ます。1/4だと1小節に4つづつとなります。

12 - Test

Vocal Chopの場合、長すぎても短すぎても使いづらいのでGridを1/8にしましょう。
あとは微調整をしていきます。

12 - Test-1

調節しやすいように右下の「+」でズームインします。

12 - Test-7

このように発音より前にマーカーがあると、ノートが鳴った瞬間は無音になってしまうのでタイミングが合わなくなってしまいます。ドラッグして頭に合わせましょう。

また、Macならoption / Winならalt + クリックでスライスマーカーを追加でき、スライスマーカー上で同じ操作を行うとスライスマーカーを削除することができます。

11 - Second-1

微調整した結果、今回はこのようにスライスマーカーを配置しました。

12 - Test 1

右下のAPPLYをクリックしてスライスすると、鍵盤にアサインされます。

フレーズ作りとフェード設定

さてここからどうやってメロディーを組んでいくかですが、ポイントとしては「複雑な譜割りにしない」ということです。なるべく簡単に、口ずさめそうな感じが良いですね。

Cubase

ということで、今回はこういう譜割りにしてみました。

Cubase-1

ノートを上下に動かすと、スライスされたサンプルが切り替わります。
再生しながらサンプルをずらして、配置を決めていきましょう。

Cubase-2

配置が決まったら、Vocal Chopのトラックをソロで聴いてみましょう。
ここでブツブツとしたノイズが入る場合、以下の手順で解決していきます。

10 - First

Zoneの中に入っているスライスされたサンプル全体に適用させたいので、Zone 1 をクリックしてEDIT → ZONEと進み、左から3番目のアイコンをクリックしてSAMPLE OSCを表示します。
ここでFade In と Fade Out を共に2.0msにしましょう。

こうする事でサンプル1つ1つにFade In と Fade Out が適用され、滑らかな発音になります。
この値が大きすぎるとアタックが弱くなり過ぎたり、発音の最後の部分が小さくなり過ぎたりするのでなるべく短めが良いですね。

スライスごとにピッチを変更する

次に、トロピカル系やFuture Bassで使われるVocal Chopの最大の特徴である、ピッチ変化を取り入れてみましょう。

ここでのポイントは、全部のピッチを均等にずらすのではなく、オリジナルのピッチと、3半音、5半音、7半音上あたりを混在させることです。
もともと曲とサンプルのキーが合わない場合は、聴きながらずらして6半音の方が気持ち良いということもあるので、必ずしもキーが合うサンプルを選ばなければいけないということではありません。

通常、ピッチを変えると再生スピードも変わってしまうので、変わらないように先に設定しておきましょう。

10 - First-2

Zone 1 をクリック、EDIT → ZONEと進み、左から4番目のアイコンでAUDIOWARPを表示させ、ModeをSoloにします。

Cubase-3

それでは、D3はオリジナルのままとして、F3を変えてみましょう。

10 - First-1

EDITでMAPPINGタブをクリックします。
F3の青い部分をクリックすると、現在マッピングされているサンプルが選択されます。

10 - First-3

006が選択されている状態で、EDIT → ZONEと進み、左から2番目のアイコンでPITCHを表示させます。
Coarseツマミで半音単位の調節ができます。今回は7にしましょう。

複数の鍵盤のピッチを変更したい場合は、もっと効率的な方法もあります。

Fullscreen

画面上部にある「Enable MIDI Mapping Selection Options」をオンにする事で、DAW上のノートをクリックするだけでマッピングされたサンプルが選択されます。
この機能を利用して次々にピッチを変えていくことが可能です。

今回は簡単にCoarseを使って半音単位でピッチを変えて雰囲気を作ったのですが、

13 - 3rd

左から4番目のアイコンのAUDIOWARPにあるFormantで声質を変えても面白いですね。

いかがだったでしょうか?
一見難しそうに思えるVocal Chopですが、HALion6の各機能を使えば、ポイントを押さえたサウンド作りが可能です。
ぜひ色々なVocalサンプルで試してみてください。

よくある質問

Q1. HALion6でVocal Chopを作成する際、スライスマーカーの最適な間隔はどのくらいですか?

記事ではGridを1/8(1小節に8つ)に設定することを推奨しています。これは長すぎず短すぎず、Vocal Chopに最適なバランスを実現します。ただし素材によって調整が必要な場合もあります。

Q2. ボーカルサンプル読み込み後のノイズやブツブツという音を解決するにはどうしたらいいですか?

SAMPLE OSCセクションでFade InとFade Outを共に2.0msに設定することで改善されます。この値は各スライスの音の繋がりを滑らかにし、不自然なノイズを軽減します。

Q3. Vocal Chopでピッチを変更する際の効果的な組み合わせはありますか?

オリジナルピッチと3半音、5半音、7半音上を混在させることが有効です。曲とサンプルのキーが合わない場合は、聴きながら6半音など調整することで、より良い結果が得られます。

Q4. 複数の鍵盤のピッチを効率的に変更するにはどうしたらいいですか?

画面上部の「Enable MIDI Mapping Selection Options」をオンにすることで、DAW上のノートをクリックするだけでマッピング対象が選択でき、ピッチ変更作業が大幅に効率化されます。