Cubaseから音が出ない時に見る動画 チェックポイントまとめ
YouTubeコメントで非常に多い質問と解決方法
ここではYouTubeコメントで特に多く質問を寄せられる「Cubaseから音が出ない」という問題とその解決方法をまとめてお伝えしていきます。
これらの解決法をお試しいただければ、今までの経験から9割の問題は解消されると思っています。
お困りの方は動画をチェックしてみてください。
Cubaseから音が出ない時に見る動画
※追記です。
オーディオインターフェイスを使用する際は「USBハブ」を使用しないでください。
キーボードが反応しないという場合もパソコンへ直接繋いでみてください。
Cubaseからの全サウンドが鳴らない場合
出力デバイスやマスタートラックの状態を確認します。
出力デバイスの設定
Cubase上メニューから「スタジオ」→「スタジオ設定」を開きます。
「VSTオーディオシステム」からサウンドが出力されるデバイスを指定します。
この時、上記で選択したデバイスからCubaseの全サウンドが出力されるため、サウンドのモニタリングを行うにはヘッドホンやスピーカーを接続する必要があります。
この時、ボリュームがオフになっていないか?という点もご確認ください。
出力デバイスのルーティング
上記の設定を確かめても音が鳴らない場合は、
Cubase上メニューから「スタジオ」→「オーディオコネクション」を開きます。
「出力」タブからオーディオLRの出力を選択したデバイスへ割り当てます。
この部分が「未接続」の場合はサウンドが鳴らないため注意が必要です。
マスタートラック(Stereo Out)の状態を確認する
全サウンドの出力先となるマスタートラック(Stereo Out)が「M」になっていないことを確認します。
このトラックのボリュームが下がっていないか?も併せてご確認ください。
マスタートラックのボリュームにオートメーションを書いている場合も注意が必要です。
ボリュームが低い箇所(再生位置)で打ち込みや編集を行うとボリュームが低すぎて音が鳴らないという場合があります。
一部のサウンドが鳴らない、一部のサウンドしか鳴らない
次は一部のトラックが鳴らない場合のチェックポイントを確認していきます。
トラックのミュートソロ
よく起こるのが、トラックのミュート/ソロを見落としているというケースです。
トラック数が多くなるとどうしても把握しにくくなります。
上部の「M」「S」ボタンをクリックすることで、全トラックのミュート/ソロを一斉に解除できますので、これを組み合わせてサウンドを確認してみてください。
また、上記でもお伝えしたボリュームオートメーションは各トラックでも起こり得るミスです。
念のため全トラックの「Read」を一斉に解除してサウンドを確認してみてください。
イベントのミュートを確認する
ミュートツールを使用してイベントをクリックすると、カラーがグレーアウトし、サウンドが出力されない消音状態となります。
特定のイベントでサウンドが鳴らないという場合はこの点をお確かめください。
また、キーエディターにもミュートツールが備わっており、ノートごとにミュート設定を行うことも可能です。
特定のノートのみが鳴らないという場合は、このMIDIノートがミュート状態になっていないか?もご確認ください。
エディターのソロ状態を確認する
MIDI/オーディオエディターにはトラックのソロボタンとは異なる独立したソロボタンが用意されています。
トラックはソロになっていないため気がつきにくいですが、この「S」ボタンが点灯していると、エディター上のサウンドしか鳴らなくなってしまいますので、この点も注意が必要です。
MIDI特有の問題と設定
次にMIDIを扱うMIDIトラック/インストゥルメントトラックが鳴らないという場合の確認ポイントです。
MIDIトラックの音源を確認する
MIDIはピッチ/タイミング/長さ/強さなどの情報を保有していますが、音色は含んでいません。
そのためMIDIトラック/インストゥルメントトラックは必ず音源とセットで使用します。
MIDIキーボード演奏でサウンドが鳴らない場合 1
MIDIキーボードを演奏した際に、サウンドが鳴らないという場合はトラックの「レコーディングボタン」が有効になっていない可能性があります。
このボタンが消灯している状態では、MIDIキーボードを演奏したとしてもサウンドは鳴りません。
MIDIキーボードでサウンドが鳴らない場合 2
Cubase上メニューから「スタジオ」→「スタジオ設定」を開きます。
「MIDIポートの設定」を選択して、演奏するキーボードの「All MIDI Inputs」にチェックが入っているか?をご確認ください。
この部分にチェックが入っていなければ、MIDIキーボードを演奏したとしてもサウンドは鳴りません。
そもそもこの部分にMIDIキーボードが表示されていない場合、
- 現在お使いのOSにMIDIキーボード製品が対応していない
- ドライバーが古い。もしくはインストールされていない
という可能性があります。
Google検索にて「メーカー名 製品名 ドライバー」と検索を行うと多くの製品でドライバーが見つかります。
最新のドライバーをダウンロード・インストールし、Cubaseを起動し直した後に挙動をご確認ください。
MediaBayやMelodyneのサウンド
最後はオマケとしてMediaBayのプレビューサウンドが聴こえない場合の設定。
そして、ピッチ補正ソフトMelodyneを使用する際の注意点を記載いたします。
MediaBayのプレビューサウンドが聴こえない場合
Cubase上メニューから「スタジオ」→「オーディオコネクション」を開きます。
「Control Room」タブを開き、機能をオフにします。
これでプレビューのサウンドが出力されます。
この「Control Room」の具体的な使い方は下記の動画で解説しています。
コントロールルーム リファレンス音源の快適視聴
Melodyneのサウンドが再生と合わない場合
Melodyneは読み込んだオーディオ情報をその場所に固定して再生されます。
そのため、イベントを他の小節へ移動したとしてもサウンドは移動前の状態として聴こえてきます。
実サウンドを移動するには、Melodyneの編集を一度解除するか、オーディオ化する必要があります。
最近はMelodyne+Cubaseの組み合わせが「ARA」に対応しています。
ARAではイベントの動きに合わせてシームレスにMelodyneの内容も追従するため大変便利です。
そのため、Melodyneを使用した編集は「ARA」を使用することをお勧めいたします。
この「ARA」の解説は下記の動画で行っています。
Melodyneとの連携強化!ARA2に対応
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