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DTM部屋を調音してサウンドモニタリングの質を向上させる VicStudio Box 

DTMのための音楽機材・ソフト紹介 公開 2022.10.18 更新 2026.09.29
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DTM制作において、正確なサウンドモニタリング環境は楽曲の品質を大きく左右する重要な要素です。ポルトガルのブランド「Vicoustic」が提供するVicStudio Boxは、吸音・拡散パネルにより初期反射や残響を低減し、音場の異常を改善することで、より正しい再生音に近づけることができます。設置前後の比較音声では、残響の軽減と低域の改善が顕著に確認でき、賃貸物件でも面ファスナーで簡単に設置可能なため、スピーカーやその他機器に問題がないのに音質に違和感を感じるDTMユーザーにとって有効な解決策となります。

音楽制作時の判断をより的確に行うために

DTMでは「楽器の選択/フレーズ作成/音作り/録音/ミキシング」など、多くの判断と決定を行いながら作品を完成させます。
そして、これらを行う際に大切になるのがサウンドモニタリング環境です。

モニタリングをしっかり行うことができない環境では、場面に応じた判断を適切に行うことができず、作品の意図がユーザーに伝わりにくくなる、サウンドクオリティが下がってしまうという可能性が高くなってしまいます。
そのため楽曲制作を行なう際には、この判断基準をしっかりと整えて正確にモニタリングできる環境構築が必要となります。

今回はサウンドモニタリング環境をVicoustic(ビコースティック)社からリリースされているVicStudio Boxを使用して整えていきます。

VicStudio Box 設定動画

Vicousticと製品について

Vicoustic(ビコースティック)はDTM機材としては珍しいポルトガルのブランドで、吸音/拡散/遮音/防音設備を整えるための製品を多数リリースしています。

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美しいデザインも大きな特徴で、制作部屋やコンセプトに合わせてチョイスできる多彩なカラーバリエーションも用意されています。

もちろん、デザインだけではなく製品の質にも定評があり、世界中のプロ、Hi-Fi Audioファンに愛用されています。
また、シアタールームにも数多く導入されているという実績もあります。

  • threebodytech 記事中

VicStudio Boxの特徴

VicStudio Boxは部屋の音響を調整することを目的とした「吸音・拡散」を行います。
中高域に対してある程度の防音(遮音)効果はありますが、目的はあくまで「音響調整」となる点がポイントです。

部屋の状況やスピーカー/リスニング位置にもよりますが、主に3つの効果が期待できます。

  • 1.初期反射による影響の低減
  • 2.残響による影響の低減
  • 3.音場の異常の改善

これらによって直接音/反射音のバランス、音像定位、特定の周波数での異常な鳴りを正常な状態にして、より正しい「再生音」に近づけることができます。
また音の漏れや入り込みを防ぎたいという場合は、2022年度グッドデザイン賞も受賞した防音ブース「VicBooth」シリーズが用意されています。

VicStudio Boxの設置

製品の設置はスピーカー/リスニングの位置に依存しますが、主に3つのポイントがあげられます。

  • 1.初期反射が起こる位置 : リスニング位置から見て左右側壁、前面壁、天井など
  • 2.後期反射が起こる位置 : リスニング位置から見て後方壁
  • 3.定在波(部屋の特定位置で発生する音量のムラ)の制御 : 部屋の4隅

VicStudio Box

賃貸物件にお住まいの場合でも、面ファスナー(ベルクロ)を使ってパネルを設置することが可能です。
この方法は動画にて詳しく解説しています。

VicStudio Boxを設置したサウンド比較

実際に設置前/後のサウンドを比較してみましょう。
まずは声(ボーカルラップ)のみを収録したサウンドです。

ショートディレイのような残響が大きく軽減され、輪郭がハッキリしていることが確認できます。
次に楽曲全体の2MIXサウンドです。

かなりの差が出ました。
特に低域のもたつきが大きく改善されています。
これにより各トラックのミキシングバランスも大きく変わってくるのではないかと感じました。


いかがでしたでしょうか?

予想よりも簡単に自身の部屋のモニタリング環境を整えられる点に驚きました。
その効果を高く、意味のある改善と思います。

今回はセットの「VicStudioBox」を使用しましたが、好みの製品を2枚から購入できる「トライアルパック」の販売も始まりました。
価格を抑えて製品を導入・体験することができます。

スピーカー、その他の機器に問題が無いにも関わらず、サウンドバランスの違和感、音像定位の異常(左右の偏りやボケた感じ)、特定の周波数が異常に鳴る(耳障りな反響や音量のムラなど)などを感じる方はぜひチェックしてみてください!

よくある質問

Q1. VicStudio Boxは防音室として使用できますか?

VicStudio Boxは主に吸音・拡散による「音響調整」が目的であり、中高域にはある程度の遮音効果がありますが、完全な防音ではありません。防音が必要な場合は「VicBooth」シリーズの導入が推奨されています。

Q2. 賃貸物件でも設置できますか?

はい、面ファスナー(ベルクロ)を使用することで賃貸物件への設置が可能です。詳細な設置方法は動画で解説されています。

Q3. VicStudio Box設置によってどのような効果が期待できますか?

初期反射による影響の低減、残響の軽減、音場の異常改善により、直接音と反射音のバランスが改善され、音像定位が正確になり、特定周波数の異常な鳴りが改善されます。

Q4. 予算が限られている場合はどうしたら良いですか?

2枚から購入できる「トライアルパック」が販売されており、より低い予算で製品を導入・体験することができます。

Q5. どの位置にVicStudio Boxを設置すべきですか?

初期反射が起こる左右側壁・前面壁・天井、後期反射が起こる後方壁、そして定在波を制御するため部屋の4隅が主な設置ポイントです。

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