味わい深いフィルム風映像をiPhoneで撮影・変換!iOS App「8ミリカメラ」の使い方

Author: sleepfreaks

物語の中のようなフィルム風映像を撮影!

現在のスマホは、おどろく程クリアな動画を撮影でき、使いこなせばテレビ画面での視聴に耐えうる本格的なPVを作ることも十分に可能です。

一方、実写PVにおいてクリアな映像は必ずしも「正解」ではなく、物語の中のような味わい深さが出る「フィルム風」の映像が使われるケースが多数あります。

今回ご紹介するiOSアプリ「8ミリカメラ」を使うと、その名の通り往年の8mmフィルムカメラのような映像を簡単に撮ることが可能です。まずはサンプル動画で、そのクオリティをチェックしてください!

iOS App「8ミリカメラ」解説動画


8mmフィルム風の映像は、リアルタイムを知らない世代にもどこかノスタルジーを感じさせ、何気ない光景も印象深くなります。また、ちょっとした手ブレなども「味」と思えてしまうような、現在のクリアな映像には無い不思議な魔法があり、アプリを触りだすときっと夢中になるでしょう!


アプリ名:8ミリカメラ
プラットフォーム:iOS
価格:240円
iPhone版の入手はこちらから
iPad版の入手はこちらから

8ミリカメラの基本操作

それでは、実際の操作の流れをご紹介しましょう。

メイン画面

アプリを起動した時点で、カメラの映像がリアルタイムでフィルム風に変換されて映っており、録画ボタンを押せば見たままが記録されるという具合に基本操作はとてもカンタン。そしてキモとなるのが、右下にあるダイヤルを使ったフィルムの種類の選択です。

フィルムの種類を切り替え

例えば、普通に撮影するとこんな映像になるシーンに各々のフィルム効果を適用すると…

このように、それぞれ全く違った個性を発揮!フィルム効果は12種類用意されており、実際にはノイズの入り方やボケ具合なども異なるので、是非動画の方で動きも併せて確認してください。

オプションの効果を選択

さらに、右上のアイコンをタップすると、ビネット(画面周囲の光量が落ちる減少)やノイズの入り方を7種類から切り替え可能。フィルムと合わせて、12×7=84パターンもの効果が得られます。動作も非常に軽いので、数世代前のiPhoneなどでも、ストレスなく次々と切り替えて試すことが可能でしょう。

メイン画面・その他の操作

メイン画面の各ボタンを操作すると、カメラをアウト(メインのカメラ)とイン(自撮り用)を切り替えたり、音声ソース(マイク、無音に加え、映写機の「カタカタ…」という効果音もアリ)の指定などが行なえます。

そして中でも「使える」のが、既存の動画をフィルム風に変換する機能。スクリーン横のアイコンをタップすると…

カメラロール内の動画ファイルが一覧表示され、タップしたものがアプリのスクリーンに表示されます。録画ボタンを押すと、フィルム効果がかかった状態で動画が再生&再録画され、新たな動画ファイルとして保存されます。

リアルタムで効果をかけての録画は、わかりやすい一方「効果の変更」などのやり直しがききません。通常は普通の動画として撮っておき、後でじっくりと効果を選んで変換する方が加工の自由度は大きくアップします。


メディアの管理と設定

メイン画面でフィルムのアイコンをタップすると、メディア(撮影した映像)の管理と、アプリの詳細設定に移動します。

最初に表示されるのは、1回のアプリ起動中に撮影された動画がまとめられた「リール」。タップすることで連続再生したり、簡単なタイトル入れなどの編集が行えますが、正直ここの使い勝手はイマイチ。編集はiMovieなど他のアプリを前提にすることをお勧めします。

「クリップ」では、撮影または変換した個々の動画を一覧でき、タップで再生できます。クリップはiOS本体のカメラロール内にも保存されており、ここは「8ミリカメラApp専用のアルバム」的な位置づけになっています。

リール及びクリップの画面で右上のアイコンをタップすると、アプリ全体の設定が開かれます。

アスペクト比
4:3と16:9から選択。初期設定は4:3になっており、現在の一般的なビデオに合わせるなら16:9にします。

解像度
720Pと1080Pから選択。初期設定は720Pになっており、ファイル容量は食うものの、幅広い環境での視聴に耐える高品質PVを作るなら1080P(フルHD)に設定しましょう。

フレームレート
動画のコマ数。「低」にすると、動きの滑らかさが減少し、より生々しさの無い、遠い記憶のような雰囲気になります。

動画サウンドトラックにミキシング
映写機の「カタカタ」という効果音をマイクの音とミックスします。音楽PVでは通常あまり関係ありませんが、曲の前後にちょっとだけ加えると演出上効果的な場合もあります。

おまけ:「昔のビデオ風」映像も!

今回の「8ミリカメラ」と似たコンセプトで、VHSなどのアナログビデオテープの画質を再現するアプリも存在します。

アプリ名:VHS Camcorder
プラットフォーム:iOS
価格:480円
入手はこちらから

こちらはリアルタイム収録のみですが、1980年代のビデオカメラ的な質感がかなりリアルに再現されています。最近は80年代的なサウンドやファッションのリバイバル傾向もあるので、そうした作品のPVに使うとかなりハマると思われます。是非、併せてお試しください!