第5回目 テーマを文章に起こす その2 タイトルを定める 作詞のメソッド
こんにちは。XFLAG SOUND CREATORの「やっちん」です。
当カテゴリーでは作詞のメソッドというテーマに沿って、私が実際に行なっている作詞方法のノウハウを皆様にお伝えしていきます。
第5回目の今回は「楽曲のタイトルを決める」という内容をお届けしています。
楽曲タイトルは作品を象徴する非常に重要な項目となります。
魅力的なタイトルを考えて、聞き手に作品の世界観をしっかりと伝えましょう!
当コンテンツで学べる項目
- 楽曲タイトルのコツや考え方
- より聞き手に伝わる言葉選び
作詞メソッド⑤ タイトルを決める 動画解説
- 1第1回 テーマを決める
- 2第2回 テーマを表現する その1 〜キーワード(事象)を羅列する〜
- 3第3回 テーマの表現する その2 〜物語をつくる〜
- 4第4回 文章に起こす その1
- 5第5回 文章に起こす その2
- 6第6回 文章を歌詞にする その1
- 7第7回 文章を歌詞にする その2
タイトルを決めるためのコツや手法
タイトルを決める手法には大きくに分けて2つがあると考えています。
- 1.楽曲がどのようなものかが一目で分かるもの
シンプルに想いを伝えたい場合は、余計な装飾をせずに自分自身の感情をタイトルにぶつけましょう。 - 2.聞き手の興味を誘うような言葉を使う
聞き手が意外に思うような言葉を選んで関心を持たせます。作者のセンスも強く表れます。
その他の手法も確認していきましょう。
- 1.テーマをそのままタイトルに据える
ストレートに言葉を伝えられます。 - 2.インパクトを求めて冒険してみる
タイトルに刺激が足りないと感じた時は、インパクトを求めて言葉選びを冒険してみます。
これも作家性を表現するという意味で面白いと思います。
ここまで複数のパターンを提示しましたが
タイトルにルールやタブーは一切ありません。
創り上げた世界観が聞き手にしっかりと伝わると感じる言葉。
「想い」や「パッション」を表現できる言葉を選ぶことが大切です。
作品からタイトルを分析してみる
実楽曲を使用してタイトル/詩/サウンドの関連性を確認していきましょう。
ここでは「モンソニ!」という作品内でリリースされた楽曲「デビルズ・パンク・インフェルノ」の「絶望ドライブ」を取り上げます。
この楽曲ではサビの冒頭に置かれているフレーズがそのままタイトルとなっています。
この「絶望ドライブ」というタイトルから
- ハッピーで明るくはなさそう
- バラードではなさそう
このようにタイトルによって楽曲がどのようなものか一目でわかるようになっています。
また「絶望ドライブ」と発した時の語呂も良いですね。一度聞いたら忘れられません。
今回の講義はここまでとしましょう。
世界には沢山の楽曲が溢れています。
曲名からどんな楽曲かを想像した後にサウンドを聴いてみるというようなトレーニングも作家性を磨く一手になるかもしれません!
次回は生み出してきた言葉達を楽曲の構成に当てはめていき、作詞の骨組みを作っていきましょう。
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講師:やっちん XFLAG SOUND CREATOR
profile : 1984年 東京生まれ
日本工学院八王子専門学校で作詞、作曲、DAWに音楽制作を師事。
卒業後、ボーカルレコーディング、声優のレコーディングエンジニア等を数多く担当する一方、個人ではボーカルギターとしてバンド活動を行う。
現在はモンストサウンドGのリーダーとして、モンスターストライクに関わるコンテンツのサウンドを牽引している。
<主な担当作品>
XFLAG ストア内BGM Vo・作詞
モンスト海の家内BGM 数十曲に上る楽曲のディレクター