第8回 東南アジア〜インドネシア〜 古今東西スケール解説

Author: sleepfreaks

Scale-8

こんにちは。XFLAG SOUND CREATORの「たくみん」です。
当カテゴリーでは「古今東西 スケール解説」というテーマに沿って、様々な音楽を表現するためのスケールを解説していきます。

今回は第8回目。いよいよ最終回です。
インドネシア風楽曲のスケールをガムランと呼ばれる合奏にスポットを当てながら解説していきます。

この国は東西に長く、たくさんの島国から構成されています。
そのため、インドネシアの中の「バリ島」に焦点を当てていきます。

当コンテンツで学べる項目
  • インドネシア風のスケールを把握する
  • ガムランの演奏方法を把握する
  • インドネシア風楽曲のお勧め楽器について

           

古今東西スケール 〜インドネシア〜
動画解説

動画関連資料のダウンロードはコチラから。

  1. 1第1回 スケールとは
  2. 2第2回 日本・琉球
  3. 3第3回 東アジア 〜中国〜
  4. 4第4回 中央・西アジア 〜エジプト〜
  5. 5第5回 北ヨーロッパ 〜スコットランド・アイルランド〜
  6. 6第6回 北アメリカ 〜アメリカ・メキシコ〜
  7. 7第7回 西ヨーロッパ 〜スペイン〜
  8. 8第8回 東南アジア 〜インドネシア〜

インドネシア風のスケールについて

バリ島を訪れた経験がある方、アジアンテイストに行かれる方はこのような楽曲を聴いたことはないでしょうか?

ガムラン

楽器のサウンドもあり、かなり異国情緒が溢れていますね!
ここで注目したいのがスケールが5つの音で構成されている点です。

これは講座第2回目で解説した「和風/琉球風」と同じ数となっています。

インドネシアスケール

和風スケールの「D・E・A」に対して「♭」が付くことでこの響きが生み出されています。

スケールを使用して楽曲を作るためのポイント

上記のスケールを活かして、インドネシア風楽曲を作成していきましょう。
ここではそのポイントを2点お伝えします。

合奏感を出すためにパートを複数作る

ガムランは複数の楽器をある程度の人数で演奏します。
そのため、楽器ごとに複数のパートを作り、役割を与えて演奏しましょう。

それでは複数のパートを使用したカエルの歌を聴いてみてください!

カエルの歌 インドネシア

音に厚みが増して、合奏している感じが出ましたね!

2つのパートを組み合わせて16ビートを刻む

インドネシア風楽曲の独特な重奏感を表現するために、16分音符フレーズを入れてみましょう。
まずはスケールに基いて、このようなパートを作成してみました。

ガムラン16

このようなパートを1人ではなく、2人で分担して演奏します。
まず1人目の演奏はこのような形です。ノートカラーの濃い部分が1人目が演奏しているパートとなり、薄い方は2人目のパートとなります。

パート1

そして2人目のパートです。
ノートカラーの濃い部分が2人目が演奏しているパートとなり、薄い方は上記1人目のパートとなります。

パート2

このようにすることで、緊張感と独特のノリが生まれます。
これらを取り入れて生まれ変わったカエルの歌がこちらです。

カエルの歌 最終

先ほどよりも更に雰囲気が出ていることを感じていただけたでしょうか?

インドネシア風楽曲のお勧め楽器

ここではインドネシア風楽曲を作成する上で比較的手に入りやすい2つのソフトシンセをご紹介します。

Native Instruments 「BALINESE GAMELAN」

BALINESE GAMELAN

Native Instruments社の総合音源「Komplete Ultimate」に収録される音源で「ビッグゴング」「ペアのメタロフォン」「ケトル・ゴング」というようなガムランの中でも重要な楽器が高音質で収録されています。

BEST SERVICE 「ETHNO WORLD 6 COMPLETE」

ETHNO WORLD 6 COMPLETE

BEST SERVICE社よりリリースされている民族楽器総合音源です。

バリ島やジャワ島のガムランで使用される楽器の他、これまでの全8回の講座で解説した、様々な楽器が収録されています。
私も制作で使用しており、オススメしたい音源です。

それではここまでを踏まえたインドネシア風カエルの歌を視聴してみてください!

バリの寺院が目に浮かんできますね!


全8回に渡って「古今東西スケール解説」というテーマをお届けしてきましたが、ここまでの解説をご視聴くださり、ありがとうございました!
「スケールを知れば色んな世界が表現できる」ということが少しでも伝わり、皆様の音楽制作のヒントになれば幸いです。
 
世界にはまだまだ沢山の音楽があります。
今回はその一部を紹介したに過ぎず、私もこれから研究・勉強していきたいと思っています。

それではまたいつかお会いしましょう。
ありがとうございました!




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講師:たくみん
XFLAG SOUND CREATOR

たくみん

profile:1981年 札幌生まれ。
教育大学音楽科に入学し、卓越した音楽理論の知識を身につける。
卒業後、ゲームサウンドクリエイターとして、100本以上のゲームを担当した。
制作したBGMは1000曲を数え、幅広いジャンルへ対応する確かな実力を持つ。

得意な楽器はピアノ・三味線・ベース。
XFLAGのゲームサウンドチームを牽引している。

<主な担当作品>
ファイトリーグ(iOS/Android)
イベントにおけるサウンド 他