第6回 北アメリカ 〜アメリカ・メキシコ〜 古今東西スケール解説
こんにちは。XFLAG SOUND CREATORの「たくみん」です。
当カテゴリーでは「古今東西 スケール解説」というテーマに沿って、様々な音楽を表現するためのスケールを解説していきます。
今回は「北アメリカ 〜アメリカ・メキシコ〜」をテーマに取り上げています。
当コンテンツで学べる項目
- ブルース風のスケール・和声・コードを理解する
- ブルースを表現する楽器を知る
古今東西スケール解説動画解説
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- 1第1回 スケールとは
- 2第2回 日本・琉球
- 3第3回 東アジア 〜中国〜
- 4第4回 中央・西アジア 〜エジプト〜
- 5第5回 北ヨーロッパ 〜スコットランド・アイルランド〜
- 6第6回 北アメリカ 〜アメリカ・メキシコ〜
- 7第7回 西ヨーロッパ 〜スペイン〜
- 8第8回 東南アジア 〜インドネシア〜
ブルースについて
ブルースという言葉、「聞いたことがある!」という方も多いかと思いますが、どんなイメージをお持ちでしょうか?
ROCKやJAZZのルーツとも言われているブルースですが、今回もスケール・コード・構成それぞれ解説をしていきます。
今回もまずはブルース風スケールを聴いてみましょう。
途中まではマイナースケールと思いきや、第5音の「G」が半音下がっていますね。
これはブルーノートと呼ばれる音で、この音こそがブルースの肝となります。
ブルース風メロディーやフレーズを作る上で欠かせない音なので、ぜひ覚えておきましょう。
ポイント① リズムは3連のノリにすべし
ブルースは「シャッフル」と呼ばれるリズムをベースとするのが基本となります。
シャッフルとは1拍を3分割し、真ん中の音を抜いた跳ねたリズムのことで、「スウィング」ともよばれます。
三連符(Triplet)/ スウィング(Swing)の説明
シャッフルに関するクオンタイズ
ポイント② 伴奏のコードは7thにすべし
ブルースのスケールは第7音の「B」にb(フラット)がついています。
これに合わせ、Cコードの部分に「Bb」を追加したC7のコードにすると一気にブルース感が増します。
ではリズムをアレンジし7thコードを取り入れたかえるの歌を聴いてみましょう。
一気にブルース風になりましたね!
ポイント③ コード進行の決まりを知るべし
3行の詩に伴奏をつけて歌にしたのがブルースの起源と言われており、その名残りで「4小節×3」の12小節で構成されるのが定石となっています。
またコード進行にも決まりがあり、スリーコードの「C7」「F7」「G7」、それぞれに7thをつけましょう。
これら3つのポイントを踏まえたかえるの歌を聴いてみましょう。
おすすめ楽器紹介
ブルース風楽曲でオススメの楽器として、「ギター」「ベース」「ドラム」「ブルースハープ」などが挙げられます。
ではこれらを取り入れたかえるの歌を聴いてみましょう。
いかがでしたか?
7thノートやリズム、コード進行など複数の要素を組み合わせながらブルージーな楽曲を制作していくと良いでしょう。
次回は「西ヨーロッパ 〜スペイン〜」風の楽曲を作るためのスケールを解説していきます。
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講師:たくみん XFLAG SOUND CREATOR
profile:1981年 札幌生まれ。
教育大学音楽科に入学し、卓越した音楽理論の知識を身につける。
卒業後、ゲームサウンドクリエイターとして、100本以上のゲームを担当した。
制作したBGMは1000曲を数え、幅広いジャンルへ対応する確かな実力を持つ。
得意な楽器はピアノ・三味線・ベース。
XFLAGのゲームサウンドチームを牽引している。
<主な担当作品>
ファイトリーグ(iOS/Android)
イベントにおけるサウンド 他