第2回目 録音した音の加工方法 MA講座 〜効果的な音付けについて〜
こんにちは。XFLAG SOUND CREATORの「けんちゃろん」です。
当カテゴリーでは「MA講座 〜効果的な音付けについて〜」というテーマに沿って、動画に対しての効果音の付け方・作成を全8回に渡ってお届けしていきます。
今回は作った素材音の加工・エフェクトのかけ方について、動画素材を使用しながら具体的に解説していきます。
当コンテンツで学べる項目
- 録音した素材を適切に加工する
- 複数の音を効果的に組み合わせる
第2回目 録音した音の加工方法 動画解説
- 1第1回 MAとは?SEについて
- 2第2回 SEのつくりかた ストライク編
- 3第3回 SEのつくりかた ストライク編
- 4第4回 SEのつくりかた 神威編
- 5第5回 SEのつくりかた 神威編
- 6第6回 SEのつくりかた 神威編
- 7第7回 SEのつくりかた ガブリエル編
- 8第8回 SEのつくりかた ガブリエル編 その2
録音した素材を選定する
まずは音の芯となる地面を踏む着地音を作っていきます。
今回はダンボールを叩く音を録音しました。
適した素材を選定し、不要なものはカットしていきます。
効果音のタイミングを探る
次に地面を踏むタイミングの位置へ音素材を移動させます。
加工し終えた段階で最終調整をするのでざっくりとした場所でokです。
音の鳴り始めに立上り部分がありますね。
音には様々な要素が含まれているため、実際にダンボールを叩く前後にも音が鳴っているのが分かります。
そのため波形を動画に合わせる際は、データの頭ではなく波形のピークを映像のタイミングに合わせていきましょう。
音を加工する
適切なタイミングが決まったら、次は音の加工をしていきます。
まず、地割れの質感を出すためにピッチを15半音下げてみました。
エフェクターを適用する
次にエフェクトを適用していきます。
イコライザーで上下の帯域を持ち上げ、音に迫力を出していきます。
さらに地割れの歪み感を出すため、ディストーションを適用していきます。
音の広がり・迫力を出すためにリバーブもかけていきます。
仕上げとしてコンプレッサーを加え、音にまとまり感を出していきます。
地割れの音に関しては、緩衝材を擦り合わせる音を使用し作っていきました。
音を重ねることでよりダイナミックさが増し、質感が上がります。
今回の講義はここまでとなります。
録音した音の中から状況に合う音を選び適切に加工、組み合わせることで効果的なサウンドを作ることができます。
次回の講義ではシンセサイザーのサウンドを加工・エフェクト処理を行い、今回とはまた違った効果音の作成方法を解説していきます。
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講師:けんちゃろん XFLAG SOUND CREATOR
profile : 1969年 東京生まれ
専門学校卒業後、ゲームサウンドクリエイターとしてアーケイドゲームを中心に有名タイトルを多数手掛ける。
趣味はカメラで休日は飼っている犬猫達と戯れる。
社内スタジオにおける収録オペレータも務め、多数の声優収録の経験を持つ。
<主な担当作品>
モンスターストライク 効果音(iOS/Android)
ファイトリーグ BGM・効果音(iOS/Android)
キャラクター紹介動画 他