第7回目 バンドサウンドのミキシング

Author: sleepfreaks

Band

こんにちは。XFLAG SOUND CREATORの「高津戸 勇紀」です。
当カテゴリーではバンドサウンドを創るにはというテーマに沿って、『バンドサウンド』を創る上での知識や生楽器の奏法について解説していきます。

最終回となる今回は、バンドサウンドのミキシングについて解説していきます。
BURNER BROTHERSがどのような想いを持ってミキシングを行なっているのか?そして、楽曲の中で使用しているサウンドテクニックをお伝えしていきます。

私がギターインスト系のミキシングで意識しているポイントとして下記が挙げられます。

MIXのポイント

これらポイントを意識しながら、DAWソフトCubaseを使用してミキシングを進めていきます。

当コンテンツで学べる項目
  • ミキシングのノウハウやテクニック
  • マスタートラックの調整や音圧処理

           

第7回目 バンドサウンドのミキシング動画解説

動画関連資料のダウンロードはコチラから。

  1. 1第1回 Guitar 音作り
  2. 2第2回 Guitar 奏法 その1
  3. 3第3回 Guitar 奏法 その2
  4. 4第4回 Drum 奏法 その1
  5. 5第5回 Drum 奏法 その2
  6. 6第6回 Bass 奏法
  7. 7第7回 総論 : MIXについて

ギターサウンドのミキシング

 
ギターはリード/バッキング/飛び道具系(FX) など様々な習性があります。
同じエレキギターだとしても、その役割によってミキシングが変わってきます。

バッキングギター

バッキングギターのポイントはサウンドに分離感を出して、左右のギターで楽曲にワイド感を出すことを意識していきます。

LR Guitar

バッキングギターを2トラックレコーディングし、各ギターのパンをLRに振り切ります。
その後に2つのギターをグループチャンネルにまとめています。

Center

このLRをまとめたグループチャンネルトラックに対して、Waves社の「Center」を適用して広がりを与えます。

Multiband Compressor

その後にCubaseに付属している「Multiband Compressor」を適用して、周波数帯域とボリュームを整えています。
サウンドが前に出てパンチが出てくる感じが気に入っています。

Q10-1

そして、Waves社のイコライザー「Q10」を使用して、ベースと被りやすい低域と、耳障りになりがちな高域をカットしています。 

メロディ ハモリ FX系のギター

どのトラックやサウンド素材にも言えることですが、サウンドは録り音が重要です。

Q10-2

使用しているギターアンプ「Hughes & Kettner」のサウンドがとても良いため、これらのトラックには、Waves社のイコライザー「Q10」のみを適用しています。

低域を落とすことで、ベースやバッキングギターとの被りを防ぎ、サウンドが前に出てくる「2kHz付近」を軽くブーストする設定にしています。

エレキギターのように歪んでいるサウンドは音量が圧縮され、コンプを強くかけたようなサウンドに近いため、特にコンプレッサーの適用は行っていません。
元音をしっかりと活かした設定と言えます。

RVerb

リバーブは「FXチャンネル」のセンドリターンを使用してWaves社の「RVerb」を適用しています。

EQ with Reverb

ポイントは「FXチャンネル」に対してイコライザーを適用して、低域/高域をカットしています。
残響の濁りが解消されたり、楽曲に残響が馴染みやすくなるというテクニックです。

ドラムのミキシング

EZdrummer2

ドラム音源は「EZdrummer 2」のPop/Rock追加キットを使用しています。

パラアウト

各キットをパラアウトで出力し、個別にエディットできる状態にしています。

ポイントとして、Cubase側のボリュームフェーダーは、可能な限り初期値の「0」のまま進めるようにしています。

Cubase Fader

EZdrummer 2の中でしっかりとボリュームバランスが作られているため、それを活かすという考え方となります。

ベースのミキシング

Bass Track

ベーストラックも音源でサウンドを良いサウンドを選択しておいたり、可能な限り良い環境でレコーディングを行っておき、Waves社のコンプレッサー「V-Comp」とイコライザー「Q10」でサウンドを整える形で使用しています。

 

マスタートラックの処理

マスタートラック

マスタートラックには周波数別で音量の圧縮を行える「Multiband Compressor」と音圧調整を行うマキシマイザー「L3」を適用しています。

Master

楽曲をマスタリングに出す際は、マスタートラックのエフェクトは外しておきます。
マスタリングに出す際の伸び代を残しておくことで、後のマスタリング自由度が高まるためです。


当シリーズはいかがでしたでしょうか?
既にバンド活動をされている方はもちろん、これから始めてみたいという方のお役に立てば幸いに思います。

当コーナー終了となりますが、2019年の年明けから第二弾として情報発信を予定しています。
是非ご期待ください。

当動画、記事をご視聴くださり、誠にありがとうございました。




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講師:高津戸 勇紀
XFLAG SOUND CREATOR

高津戸プロフィール

profile : XFLAGサウンドチームの統括リーダー。
日本工学院八王子専門学校卒業後、ゲームや遊技機のサウンドクリエイターとして、 数年に渡り年間100曲以上のペースで作曲を行う。
CMやイベントのサウンド制作も経験しており、特に動画に対するサウンドデザインを得意としている。
サウンドチームとしての新たなる取り組みを牽引する傍ら、 自らがフロントマンを務めるバンド「BURNER BROTHERS」のギタリストとしても活動している。
<主な担当作品>
ファイトリーグ BGM・効果音(iOS/Android)・PVサウンドデザイン
BURNER BROTHERS JGMFやニコニコ闘会議音楽ステージへの出演 他