ノンダイアトニックコードに備えて/音楽理論講座

Author: sleepfreaks

ダイアトニック以外のコードを把握するための準備

ここからは、現在まで学習を行なってきたメジャー、マイナー(3種類)を応用した、ノンダイアトニックコードについて使用法の1つを確認していきましょう。

まずは下記をご確認ください。

スクリーンショット_2017_05_01_9_44

実際に分析してみましょう。

スクリーンショット_2017_05_01_9_44_png

このように、ダイアトニックコードに存在しなかったコードが出てきました。

Major_Diatonic_Triad-1-e1477647153571_jpg__1472×540_

Major_Diatonic_Tetrad-1-e1477647954304_jpg__1480×551__と_伊藤講師による音楽理論のための音楽_—_Evernote

ですが、IIIの箇所は、マイナー3種類を学んだことで理解できますね。
これに下記のメロディーをつけてみました。

スクリーンショット_2017_05_01_12_34

スクリーンショット_2017_05_01_11_56

この場合はメロディーがアボイドノートとして濁った響きにはならないので、ダイアトニックコードのみでも成り立ちますね。

下記が同じメロディーでダイアトニックコードのみを使用したものです。

スクリーンショット_2017_05_01_9_51

同じメロディーでも、受ける印象は大きく違いますね。
Em→Amも悪くはないですが、E→Amでは切ない雰囲気、D→Gでも違った印象を受けます。

このように、メロディーにコードを付ける場合、沢山のコード選択肢があります。
実際に、意識して二曲を聴き比べてみてください。

以前の解説で使用した「Fly Me to the Moon (In Other Words)」「Les Feuilles Mortes」

スクリーンショット_2016_05_11_3_31_jpg

スクリーンショット_2017_03_06_5_21_png_と_第56回 メロディックマイナー・スケール②とノン・ダイアトニックコードの存在②_—_Evernote

マイナーのII-V-Iを学んできた今
メジャーキーで見た際の、III,III7は、どのような流れで組み込まれていたか分かりますね。

ですが、他の箇所はどうでしょうか。

img_jpg

黒丸で囲った箇所を意識してダイアトニックコードの表を見てみましょう。

C_diatonic4-768x131

この表にはそのコードがありませんし、レラティブキー(平行調)マイナーキーのVまた、II-V-I(ツー・ファイブ・ワン)の流れにも存在しません。
ここで、最初に出てきたコード進行も含め、前後の関係に注目してみましょう。

スクリーンショット_2017_05_01_9_44_png

謎のコードの隣を「I」と見立てると、全て他のキーの「V→I」の関係になっていますね。

  • Key=F
    C7→Fmaj7
    V7→Imaj7

ダイアトニックコードのディグリーネーム置き換え(4和音・メジャー編)/音楽理論講座

  • Key=G
    D→G
    V→I

ダイアトニックコードをローマ数字に置き換えて覚える(ディグリーネーム)/音楽理論講座

このように、黒丸で囲った箇所は全てそのキーのリーディングトーンを含んだ「V→I」の関係になっていることに気がつきます。

この考え方で、ダイアトニックコードの知識だけでは理解できなかったコード進行を改めて見返してみてください。
きっと新しい発見があるはずです。

もちろん、この関係ではないもの出てくると思います。
次回は、このノンダイアトニックをより深く掘り下げてみましょう。



記事の担当 伊藤 和馬/ Kazuma Itoh

講師 伊藤
18歳で渡米し、奨学金オーディションに合格後、ボストンのバークリー音楽大学で4年間作曲編曲を学ぶ。 バークリー音楽大学、現代音楽作曲学部、音楽大学課程を修了。
その技術を活かし、POPSから映像音楽まで、幅広い作曲活動を行っている。

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