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目次

1.音名表記について

Author: sleepfreaks

楽理論を習得するために必須の音名を把握する

人はコミュニケーションをとる際などに様々な「言語」を使用します。
音楽の世界でも「音名」という全世界で有用な「共通言語」があります。
音楽理論を学ぶ第一歩として、まずは「音名」を覚えましょう。

白鍵の音名について

音名とは各音に対して与えられた名称のことで、DTMでよく目にするアルファベットの「CDEFGAB」が音名です。

音楽の授業などで学ぶ「ドレミファソラシド」「階名」と言い、音名とは異なるものですが下記のように置き換えられた画像を目にすることも多いかと思います。

音名と階名はどちらも音の高さを表すために使われる言葉ですが、その役割や使われ方に違いがあります。
DTMではアルファベットの音名が主に使用されるため、あまり馴染みがなかった方はこの機会にアルファベットの音名に慣れていきましょう。

画像を見ていただいた通り白鍵は「C〜B」までの音名がついた7音で構成されています。


黒鍵の音名について

次に、残り5音の黒鍵の音名はどうなっているのかを解説していきます。
黒鍵は、白鍵の音名に「シャープ(♯)」または「フラット(♭)」という記号をつけることで表現します。
シャープ(♯)とフラット(♭)の記号は下記の意味を持ちます。

  • シャープ(♯):音を半音高くする。
  • フラット(♭):音を半音低くする。

ここで、「半音」という言葉が出てきました。半音とは何でしょうか。
鍵盤の画像を見てみましょう。

「C〜B」までの鍵盤を見てみると「CDFGA」の次に黒鍵がありますね。
対して、EとF、BとCの間には黒鍵がありません。

半音とは、隣り合う2つの鍵盤(白鍵と黒鍵、または白鍵同士)の間隔のことを言います。

また、「半音+半音」の間隔のことを「全音」と言います。例えば、「CとD」や「GとA」は全音です。

半音・シャープ(♯)・フラット(♭)の意味が解ったところで、黒鍵の音名がどのようになるかを見てみましょう。
下記の画像に黒鍵の音名を記載しましたので、白鍵の音名と合わせて覚えましょう。

なお、黒鍵は白鍵の音名にシャープ(♯)もしくはフラット(♭)をつけたものとなるため、画像の通り1つの黒鍵に対して2つの音名があります。
使い分けについては今後の記事で解説しますので、ここでは「黒鍵は2つの音名を持つ」という点を音名と併せて覚えておいてください。

ダブルシャープとダブルフラット

補足としてスコアに触れた際、下記のような記号を目にすることがあるかもしれません。

上記の記号は「ダブルシャープ(♯♯)」「ダブルフラット(♭♭)」といいます。
記号が示す意味は下記の通りです。

  • ダブルシャープ(♯♯):シャープの音をさらに半音上げる。
  • ダブルフラット(♭♭):フラットの音をさらに半音下げる。

例えば「Eのダブルシャープ」は「F♯」、「Bのダブルフラット」は「A」を指します。
これらの記号は譜面を扱う際に使用されることが多く、DAWで楽曲制作を行う際には一般的に目にする機会は少ないでしょう。

次回は、メジャースケールと階名について解説していきます。




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記事の担当 伊藤 和馬/Kazuma Itoh

伊藤 和馬

18歳で渡米し、奨学金オーディションに合格後、ボストンのバークリー音楽大学で4年間作曲編曲を学ぶ。
バークリー音楽大学、現代音楽作曲学部、音楽大学課程を修了。
日本に帰国後は、Pops・アニメソング・アイドルソング・CM・ゲーム・イベントのBGMまで、幅広い作曲・編曲の技術を身につけ作編曲家として活動している。

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