Protools 10 の新機能紹介

Author: sleepfreaks

Protools10リリースについて

Protools10が発表されました。

Pro Tools 10

「Ver9」からこの「Ver10」までの期間は今までで最速ではないでしょうか?
最近「Ver9」にしたばかりという方も多いと思います。

10月1日以降にProtools9を購入された方は無償アップグレードの対象になるとのことですので、
以下URLから登録をしてみてください。

http://www.avid.com/JP/support/register/audio

ここでは自分が触ってみて感じたこと、新機能の一部に触れていきたいと思います。


リージョンごとに音量を調整可能

リージョン音量

↑ リージョンの赤囲み部分をドラッグすることで、音量を変更することができます。

リージョン音量 変更後

↑ 非常に簡単かつ効率的です。

右クリック

↑ 赤囲み部分を右クリックし表示されるダイアログから、
「クリップゲイン ラインを表示」を選択します。

クリップゲイン書き込み

↑ ツールを「鉛筆」に変更し、
ドラッグすることで簡単にオートメーションが作成できます。
音量に合わせて波形が変わるため、視覚的にボリュームが確認できます。

※ Ver10からは「リージョン」という名称が「クリップ」へ変わりました

新たなプラグイン企画 AAX

プラグインの新たな企画が登場しました。
「AAX」 です。

音質、プラグイン負荷が改善されており、
今後Protoolsの標準規格とし普及していくとのことです。

AAX

今回、Protools10にはAAXプラグインとして
「Delay」「CannelStrip」「DownMixer」が搭載されています。

「DownMixer」はサラウンド→ステレオ ステレオ→モノラルへ
変換するためのプラグインです。





32bitレコーディングに対応

Protools上での32bit レコーディング、編集に対応しました。

今までの16、24bitに比べ「クリップ」心配が少なく、
より高音質な作品を制作することができます。

32bit

↑ プロジェクト作成時で変更できるほか

プロジェクト設定

↑ 上メニュ → 「設定」 → 「セッション」を選択することで

プロジェクト Window

↑ ウィンドウが開き設定を行えます。

新たな遅延補正メニューを追加

プラグインによる再生の遅れを補正する機能は
Protools 9 にて搭載されましたが

遅延補正

↑ さらなる遅延をカバーすることができるメニューが追加されました。
ピッチシフトなど遅延が大きいプラグインも安心して使用することができます。

バウンスに新たなメニューを追加

楽曲を書きだす際のオプションとして

バウンス

↑ バウンスしたものをProtoolsセッションへ取り込む。
Itunesへ取り込む。Soundcloudへアップロードするというメニューが追加されました。

書き出した後の一手間を省くことができ非常に便利です。

パフォーマンス、音質が向上

個人的に今回一番の変化がここです。

以前よりもメモリを有効使用することで、
Protools全体の反応が向上しています。

低レイテンシーモニタリング

↑ メニューに「低レイテンシーモード」が追加され
レコーディング時の音の遅れを抑えることができます。

システム使用状況

↑ ソフトシンセや多くのトラックを使用しても
CPU、HDDへの負荷が少なくなっているため、
以前よりもはるかに快適な作業を行えます。

「バッファーサイズ」を低く設定した場合でも
快調に動作しています。

Protoolsファイルの規格変更

Protoolsで作成されたファイルが「PTX」という拡張子に変わりました。

PTX

これはProtools10で作成したプロジェクトを
Protools9 以下で開けないことを意味します

もし、Protools9以下でプロジェクトを開く場合は

上メニュ → 「ファイル」 →「コピーを保存」を押し

セッションのフォーマット

↑ 表示されるウィンドウから「セッションのフォーマット」を選び
保存し直す必要があります。

最後に

今回、新バージョンで期待されていた
「64bit」への対応が無かったのは残念でした。

しかし

上記で記載した、メモリの有効活用により、
かなりのパフォーマンスが期待できることに加え

新たなプラグイン企画「AAX」の登場、
32bitレコーディングの対応など

新たな方向が見えるアップグレードだと思います。

以前から囁かれている
「オフラインバウンス」「フリーズ」機能に関しては
ここまで対応してこないことを考えると

効率化よりも最高の音をという
Protoolsの信念なのでしょう。